英語力が伸びる人とは?

自営の塾に加え、外語関連の専門学校で18~20歳くらいの生徒さんに英検・toeicを教えています。高校を卒業してからそれらの資格試験にチャレンジするさい、どんな方が効率的に成果をあげられるかが最近みえてきました。

① 子供のころから洋画・洋楽が大好き

② 小さいころから英検を継続的にうけている

③ 中学・高校と文法はけっこうガチで勉強した

④ 英語を除いて日本語+1つ以上の言語を使える(ハーフ、クオーターの方、海外在住経験がある方)

 

①、②、④の条件はリスニング能力、②、③はリーディング能力で絶大な効果を発揮します。

①については小さいころ英会話を熱心に習ってみえた方も含まれます。英語の音を、文法がわからなくても音楽のように聴いてきた方は、なぜだかわからないけど「なんとなく」わかるという状況がよくあるようです。洋楽を聞くだけではなく、まねして適当に歌っていた(笑)というのも効果があるようですよ。

②は試験に対するテクニックの積み重ねがあるということです。英検には英検の、toeicにはtoeicのくせがあり、出題者の意図が汲めるということがかなりのアドバンテージになります。英検5級からこつこつ積み上げてきた生徒さんは英検にかんするカンが抜群で、2級くらいまでは「うまくやるな~」という印象です。

③はtoeicで短期間に成果をあげるうえで絶対的なアドバンテージです。大学受験のために必死で勉強し、センター試験レベル以上の問題を繰り返し解いてきた生徒さんは、初めてのtoeicでもりっぱな成績を出してくれます。逆に中学・高校時代英語はちょっとさぼってて‥という方は、リスニングは好調でもリーディングが伸び悩みます。しかもリーディングのスコアをあげるのはリスニングよりもだいぶ時間がかかり、苦労される方が多いです。

純国産の日本人は、④の方々と比べそもそもリスニング能力、言語習得能力が決定的に劣っているようです。単一民族の島国である日本という国の運命でしょうか・・・?悲しいかな、これだけは嘆いてもどうすることもできません。

 

専門学校の生徒さんが、就職に必要なtoeicのスコアがなかなか取れずつらい思いをするのを毎年見てきました。正直、英語の学習を18歳からいくらがんばろうと、国内にいる限り、それまで努力してきた人には絶対追いつけません。小さいうちから、さまざまなベクトルで上手に英語能力をアップする方法を、講師の立場で考えていきたいと思います。